「たまみずき個別絵画教室」始まります
2011/6/7 火曜日
「絵画ということについて」 先生のブログ
多くの人が「絵画」という文字から発想するのは、「ゴッホ」、「ピカソ」などの古典的なものから、マンガやデザイン的なイラストを含め、綺麗に出来上がった絵のことをイメージすると思います。
それは間違いではありませんし、事実そのような絵を私たちは「絵画」と呼んでいます。そして、学校に行った人なら皆覚えがあると思いますが、「美術」という授業で「絵画」制作をした(させられた?)経験があると思います。
その時に、大抵の人に刷り込まれていることがあります。
「先生が差し出した本のように」「美しく」「描かなければいけない」と。。。
そもそも絵画は芸術ですから、自由な自己表現で良いわけです。
大切なことは、画く(絵画)という行為を通して自己表現を行えるかどうかということです。
(その表現の形が一般化され普遍的なものになった時、一流芸術と呼ばれるのですが、一流を目指すということと、芸術を目指すこととは≠です。(←イコールではない)
絵画においてまず必要かつ大切なのは、
「描く」という行為に慣れ親しむこと。
「描く」という行為を楽しむこと。
の2点です。
発達に遅れなどのあるお子様の場合、特に上記の2点は重要事項となります。描き始めは、療育的なかかわりがとても大切になってきます。療育的なかかわりはどのようなことかといいますと、
『個人差のある発達を見極めて、個別に目標設定を行い実行する』
ということです。
例として、
1座っていられない
→ まず座るということを習慣付け、描く事に意識を向けさせてゆく。
2座っていられるが、描く事に興味がない
→ 絵画の様々な画材、技法を使いながら本人が興味を持っているものを探してゆく。
3自閉傾向があり、
?こだわって同じ物しか描かない
→ どういったところの何にこだわっているのかを見極めながら同じ絵を否定することなく、まず受容し、その後で変化を促すアプローチをしてゆく。
?描く行為に興味を持ってくれない
→ 何にこだわり、何がイヤなのかを丁寧に見極めながら「描く絵」だけでなく、ちぎり絵、版画などの「芸術としての創作」という領域まで含めて関わる。
4肢体不自由があり筆やペンが持てない
→ 身体の状態をよく知ることで、そのお子様に合った自助具や姿勢を作る。
これらのことは非常に簡単な説明ですが、このように個別目標を立てて(実際にはもっと細かく、またメンタリティ等も考慮して)絵画を通してかかわっていきます。
絵画教室概要
対象年齢:3歳〜高校生3年生まで
曜日:火、木、金
時間:1時間を目安に、40分から50分程度の療育、5分から10分の親御さんとのお話しです。
1, 14:30-15:30
2, 15:30-16:30
3, 16:30-17:30
4, 17:30-18:30
5, 19:30-20:30
まずは初回の無料体験にお越しください。
1か月4回(基本的には曜日、時間は固定させていただきます)
月謝 12000円
材料費1か月 500円
担当講師
デイサービスで毎月第3土曜日にお世話になっている先生です。もう20年近く障害児療育に携わっているベテランの先生です。近隣の絵画教室の先生とも連携をとりながら進めていきたいと考えています。
先日は絵画教室を始めるにあたって静岡県掛川市の「ねむの木学園」まで絵画教室の見学にいかれたそうです。
問合せ先
たまみずきケアサポート
TEL 03-5923-9186
kaiga@tamamizuki.jp
講師が不在の場合は折り返しのご連絡となります。